ある女性の助産学校での体験談(その2)

助産学校ではどのようなことを学ぶの?

ある女性の助産学校での体験談(その2)

7月に入ると臨床実習がスタートして8:30から16:00の実習時間でした。
分娩はオンコール体制(お産の入院があった時に呼んでもらう形)の実習です。

1週間単位で実習内容は変わり「分娩実習」「産褥実習」「外来実習」
「NICU(新生児集中治療室)」「保健センター」「助産院」がありました。

最初の実習場所は附属の病院の分娩実習でしたが、分娩予定者がいなければ
シミュレーションでの練習をしました。

学生が受け持てる基準は「リスクがない産婦さん」で「ご本人の承諾が
取れていること」でした。受け持ちになっても、いつ出産するかもわかり
ません。

分娩の進行を予測して判断して計画しなければ、ほとんど寝ないままに
なります。実習の時間外に分娩の受け持ちができる妊婦さんが来院した
場合は連絡をもらい、すぐに病院にかけつけましたが夜中の3時のことも
ありました。

同時に継続事例実習があり妊娠5カ月頃から一人の妊婦さんに継続的に
関わり産後1カ月までの実習でした。

実習中は毎日の記録が必須ですから寮に戻ってからも記録の時間に追われて
しまいます。夏休みは4週間ありましたが実習に1週間行き残りの3週間は
膨大な宿題と国家試験の勉強で終わりでした。

12月に入り実習の期間は終わりましたが、助産師になるためには学生の
時に分娩介助を10例程度経験することが条件です。

学生全員が10例終わるまで分娩介助実習は続き、昼間は授業を受け夕方
から朝までは連絡があれば、かけつける「オンコール体制」で実習を
続けました。

冬休みは2週間ほどで、この時期に集中的に国家試験の勉強をしました。
1月は研究発表会や国家試験対策の授業があり、夕方からのオンコール実習は
継続されました。

2月は国家試験対策の自主学習の期間でしたが、オンコール実習は継続します。
私が10例目の分娩介助ができたのは2月10日で国家試験の1週間前でした。
その時まだ分娩介助が終わっていない学生がいましたが国家試験前の一週間は
オンコール実習はさすがにお休みでした。

国家試験の翌日からは再びオンコール実習が始まり、とにかく学生全員が
10例の分娩介助ができるまで続きます。
2月28日に全員の実習が終了し、その日は歓喜に包まれました。

学生全員が無事に実習を終了し卒業式を迎えられることはうれしいことでした。
「学生の実習に協力してくださる産婦さんと赤ちゃんがいるから助産師に
なれるんだ」という感謝の気持ちで溢れた一年でした。